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NEWS
 
北イタリア、コモ湖畔のヴィラ・エルバにて、Proposte 2025が開催されました。
 
5月6日~8日の3日間の会期中、13か国78社の出展者がインテリア用ファブリック・カーテン・壁紙などの新コレクションを発表しました。
 
国際的なインテリア関連の見本市の中でも、Proposte(プロポステ)はオリジナリティあふれる催しです。
 
イタリア北部のコモ湖周辺は、歴史的に絹織物の産地として有名な地域で、Proposteは、イタリアの繊維事業者団体による「高い品質」と「プロフェッショナリズム」をPRする目的でスタートしました。今年で32回目を迎えましたが、生産者と直接出会うことができる展示会としての魅力をそのままに、ワールドワイドな発展を見せています。
 
ジョージ・クルーニーの別荘もあるというコモ湖は、優雅な湖畔を望み貴族の避暑地として愛されてきました。会場となっているヴィラ・エルバは、19世紀に建てられた広大な敷地を持つ美しい邸宅で、現在では公的コンソーシアムが購入し展示会や会議などのイベント会場として使用されています。緑と湖水を望むゆったりとした会場は、イタリアに根付く美に対する意識や歴史を感じさせられるようです。
 
Proposte展で発表された新コレクションのサンプル等は、順次入荷予定です。
 
TOPICS

幸福な場所を創る  ~ Vervainの新コレクション

米国最大級のテキスタイル・エディター Fabricut 社の傘下ブランド「Vervain(バーベイン)」から、新コレクション「Elysium(エリジウム)」が発表されました。
 
エリジウムは、ギリシャ神話の楽園や死後の至福の地を指すエリュシオンから派生した、「理想郷」や「天国」を意味する言葉です。心休まる安息の空間を作ることをテーマとしたこのコレクションは、柄もテクスチャーも厳選された素晴らしい品揃えで、ため息の出るような美しさです。
デザインを手がけたバリー・ディクソンは、米国のインテリアデザイナーです。バージニア州ウォーレントンを拠点とし、高級住宅および商業施設のインテリアデザインを手掛けてきました。
 
バリーの描く理想郷は、バージニア州ピードモントにある彼の邸宅です。
絵のように美しい起伏のある牧草地、堂々と茂るニレやブナの木々、ほろ苦いブドウの木々、敷地内を飛び回り穏やかな歌声を響かせる美しい鳥たち。美しい自然に囲まれ、自分らしく丁寧に暮らすことのできる温かい場所は、豊かなインスピレーションを与えてくれます。そうした彼の愛するすべての要素が、この新しいコレクションに凝縮されています。 
1)ファブリック
 
エリジウム・コレクションに収録されている生地は、どれもテクスチャーが豊かで色合いも絶妙です。私たちを取り巻く美しい自然や大地の潤い、独特の色彩などを繊細にとらえ、インスピレーションの源となる温かさと魅力が伝わってきます。
自然の土、波打つ水面、オークやブナの樹皮、キノコのカサの下にある波打つ膜に至るまで、このコレクションは細部にこだわり、生地として忠実に再現されています。ただ外観を模倣するだけでなく、繊細なジャガードやベルベットなどの特性を活かし、織物としての美しさにも配慮されています。
 
展開される色は厳選されており、自然を感じさせるナチュラルで馴染みの良い色合いでも、どこか心に残る明るさや華やかさを持っています。また、複数の生地を組み合わせても調和するようにデザインされており、コレクション全体の完成度も高いものとなっています。
2)トリム
 

エリジウム・コレクションに収録されているトリム類も秀逸です。

最近のミニマルデザインの流行の中で、トリムは装飾的過ぎるとみなされることがありますが、テープなどのトリミングは高いデザイン性を兼ね備え、独自の素材感を持ち、遊び心を加える素晴らしいアクセントとなります。

クッションやイス張りにおいて、パイピングの有無は見栄えに大きな影響を与えます。たった一本のコードが加わることで、ラインにアクセントが生まれ、程よい緊張感が生じます。同系色のパイピングであっても、異なる質感が与えられることで、布地が一段と生き生きした印象に変わります。

 

このコレクションのトリムは、色合いと質感に細心の注意が払われています。選ばれた色は穏やかで柔らかく、どの生地にも調和する優しいトーンです。ビーズや杢、革、ラフィアといった多様な素材が取り入れられ、織り方や編み方に工夫を凝らした贅沢な仕上がりとなっています。

3)コーディネート
 
コレクションに収録されている生地やトリムを用いたコーディネート写真には、さまざまヒントやアイデアが散りばめられています。木の実のつる草と鳥をあしらったリネン製のプリントカーテンには、ボンボンフリンジやブレードが施されています。柄の強さだけに頼らず、細部ににもこだわりを持たせ、目を楽しませる工夫を加えることで、生地の魅力をさらに引き立てています。
 
抽象柄のカーテンには透かし編みのブレード、クッションには色を効かせるパイピング、スツールには同色で質感の違うフリンジ。何を追加するか、どのように組み合わせるか、その組み合わせには無限の可能性が広がっています。足し算のようなコーディネートは、何かを作り上げる楽しさと喜びに溢れています。
 

理想的な空間を実現するためにインテリアに真心を込める、このコレクションは、その強い思いを感じさせてくれます。アイテムを選び、組み合わせを考え、実際にその空間に足を運んだとき、どのように映り、どのように感じるのかを試行錯誤していきます。心の中には、幸福な場所を作りたいという願望とともに、自分自身がこうありたいという思いが深く存在しているのかもしれません。

 

インテリアのプロは、他人や、複数の人が主役となるインテリアを考えることが多い仕事です。幸福な場所の在りようは人それぞれ異なりますが、インテリアには人を幸せに導く力があり、そのプロセスに関わること自体もまた幸せなことといえるでしょう。

 

エリジウム・コレクションのサンプルは近日入荷予定です。

コレクションには生地と同柄の壁紙も発表されていますが、日本の防炎規格に適合しないため、弊社では積極的なご紹介を控えさせていただいています。

PICK UP

新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

Natural Fibers  /  NATURTEX(スペイン)

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天然素材は、サステナビリティの観点から再び注目を集めています。

一般的に、天然素材は化学繊維に比べて吸湿性や保湿性が優れており、季節を問わず使用可能です。適切にケアすれば、快適に長期間利用でき、人体への負担も少ない傾向があります。製造技術の進歩により、天然素材特有の欠点を克服した製品も増えています。

1993年に設立されたNaturtex(ナチュルテックス)社は、スペインのクレヴィレントを拠点に、天然繊維の使用したインテリアテキスタイル製品を製造・販売しています。クレヴィレントのあるバレンシア地方は伝統的に繊維や履物産業の盛んな地域であり、同社はこの伝統に根ざしたモノづくりを行いながら、未来を見据えた革新を続け、天然繊維の可能性を広げています。

 

セルロース、籐、ラフィア、リネン、コットンなど、持続可能な天然繊維を用いたテキスタイルやラグなどを製造しています。美しく機能的であるだけでなく、責任ある生産と環境への配慮によって、環境に優しい製品づくりを行っています。スペイン・バスク州バルビオにある「Eneko Restaurant」は、The World's 50 Best Restaurantsで世界で最も持続可能なレストランに選ばれ、パトリシア・ウルキオラのデザインによる同社のテキスタイルを使用した内装が話題となりました。

 

Eneko Restaurant project

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